元トップセールスマンで 現在は幾つもの会社を経営されている大坪勇二さんの「カスを掴まない技術」です。
本のカバーには「選択眼を身につけるのが人生成功の鍵」と書かれています。
2017年10月からフリーランサーとして活動している私は、まだまだ選択眼がありませんので、この本を糧に身につけてゆきたいと思います。
カスって何?
大坪さんが本の中で言うカスとは
「仕事や人間関係の上で経験しないで済むならそれに越したことない無駄な、あるいは有害な、体験や人のこと」です。
本書ではたくさんの事例が紹介されていますが、ビジネスパーソンであれば誰もが「私もそう!カスに出会ってきた(涙)」と思われるでしょう。
会社員時代の私、フリーランサーの私、どちらも当てはまる事例が出てきました。私自身がカスだったということもあります。
では、どうやったらカスを掴まずにすむのでしょうか。
大坪さんが説く「重要なこと」
大坪さんは「周りに流されない稼ぐ力を身に付けること」が重要だと言います。
好況不況関係なく稼いでいる人は確実にいるんです。
「環境が悪いから、会社の状況が悪いから、その中の人はみんな沈没する」というのはマスコミが作った虚構なのです。努力して現場を変える気のない人にとってはその虚構の方が都合がいい。
だからそれを支持しているに過ぎません。
あなたは決してその虚構を真に受けてはいけません。
ようは現状とは関係なく繁栄する側に回れば良いことです。ただ繁栄する側に回るにはいくつかの条件が必要となります。
その中で最も重要なものは
1)顧客に価値を提供し続けること2)本当の意味で有効に機能する人的ネットワークを持つ
3)仕事の案件や付き合う人物に対する選択眼を持つこと
これらを磨いていくことが大切だと言います 。
これまでの私は、いろんな人脈が欲しくて異業種交流会などに行くこともありました。
確かに良い出逢いもありましたが、空振りも多かった。
「選択眼を持つ」なんて考えは毛頭なく、ただ「数を打てばいつか当たるのではないか」という安易な思いだけでした。。
本書ではその選択眼を持つための方法が事例とともに紹介されています。
例えば、
大坪さんは飲み会を選ぶポイントは「やはり出席者の質」と言います
1) 何か目的を持って行動している人達2) 自分でリスクを取って行動している人達
これらの一つが満たされていない飲み会には基本的に出ない
ことにしているそうです。
しかし唯一の例外もあるそう。
それは
その業界での経験が浅くて良質な情報がなかなか得られない場合。
その場合は「時間」と「財布」が許す限りで徹底的に付き合います。なぜなら「重要なことは3次会でこっそり語られる」というのもまた真実。
私も「これは」という顔ぶれの時は思い切って深夜まで付き合いました。
なるほど。こんな基準があるなら、今後「この会食は行くべきか。あまり気が乗らないな~
。でも、どこかで何かが繋がるかもしれないから行ったほうがいいのかな~」とウンウン悩む必要はなさそうです。