最近、藤巻さんの本を立て続けに読んでいます。
http://shonotakako.com/shonotakako/1208/
藤巻さんは、各界の著名人と華やかに交流を深めているイメージがありますが、その裏には藤巻さん流の工夫があったんだなぁ、と納得させられる本に出会いました。
フジマキ流 シビれる人生をつくる
人脈の教科書
これまでの私の人生を振り返ってみると、大学を出て、就職し、留学し、また職に就き、個人事業主になり……その中で人脈はガラっと変わってきました。
あれほど仲が良かったのに、今ではプツンと切れてしまった[つながり]に対し「寂しいな」と思うと共に「まぁ、これは自然な流れだ」と思う自分もいます。
藤巻さんは人脈は変遷するといいます。
あなたがステップアップしていけば、一段上のステージに新たな人脈が築かれる。人脈というのは変遷を繰り返すもの。
古い細胞を脱ぎ捨て、新陳代謝をはかることも人脈形成には必要だ。
人脈というものをビジネスで定義した場合、これはただの友達に戻ることもあれば、人脈として共に人生を上昇してゆくこともある。
いい人脈を維持したいと思うのなら、今ある人脈を形成している各人と共に自分もステップアップしていかなければならない。
そこで必要となるのがライバル意識と向上心
互いの向上心を刺激し合い、切磋琢磨し合えるのが理想な関係だ。もしあなたが努力を怠ったなら、あなたは相手の人脈から脱落することになるだろう。常に前進しレベルを上げている人にだけ、いい人脈は集まる。
その時代で止まっている人に人脈は増えない。もちろんあなたが成長しているにもかかわらず、相手が成長を遂げていなかったとしたら・・・。あなたにとって彼はもはや人脈ではなく単なる友達の関係に移行する可能性がある。
人脈はこのように、アメーバ状態になって分裂を繰り返す。大きくなったり、小さくなったり・・・。その過程で人生の棚卸しができる、というのも人脈の面白さだろう。
人脈は変遷するもの。
そしてある意味ドライなものである
厳しいけどおっしゃるとおり。私の中で切れてしまったつながりは、私が成長せず、その時、止まってしまっていたからだと思います。まぁ、こればかりは悔いても仕方ない。
本書の中で印象に残ったエピソードがあります。
どんな場所でもになる人をチェックしよう。
なぜならその人は、将来あなたの貴重な人脈となる可能性があるからだ。雑誌やテレビに登場している人でも、手の届かない雲の上の存在だと諦めることはない。素顔は意外に気さくなことも多いものだ。
18歳の時、田中康夫氏の『なんとなくクリスタル』という本に出会い、その斬新な内容に感銘を受けた私は、さっそく出版社気付で手紙を書いた。正直、返事を期待していたわけではない。感銘を形にしたかったのだ。
ところが意外にも、本人自筆の返信が返ってきた。私は再びトキメキを文字にして感謝の手紙を書いた。そこから始まった往復書簡。いま彼は、私の大切な人脈になっている。
会いたい人がいるならば、しつこくしつこくしつこく(の三連単ぐらいで)アタックしよう。
すごいと感じた人なら、その感動の中身をしっかりメモすること。そして自分なりにその人物のことを調べてみる。できればその人物に関するプロになるつもりで情報を集める。行きつけの店や、 はまっている趣味・・・などなど。
それらが分かれば、出会いは一歩近づいたことになる。そして自分なりにアプローチ法をイメージすること。
感動が持続されるならイメージはいつか必ず現実のものになる!
著者である田中康夫さんが思わず返事を書きたくなる程、藤巻さんの感想が飛び抜けてフレッシュで著者として嬉しかった、というのもあるのはないでしょうか。
私も「是非この方にお会いしたい」という方には、臆することなく手紙を書いています。それで実際にお会いでき、ありがたいことに一緒に仕事をさせていただくことも幾度かありました。
「この人とつながりたい」と思ったら、心を込めて(そして礼節をもって)お手紙をお送りするのも、一つの手段ですね。
最後に、とってもフジマキさんっぽいマネジメントスローガンをご紹介。
物を作ってからお客様に届けるまでの仕組みを「サプライチェーンマネジメント」と言うが、私はこれをもじって仕事に使える「サムライチェーンマネジメント (SCM)」 なるものを作ってみた。
この15個のキーワードで、私は自分の人生観が形作れると思っている。
ちなみにこれは仕事や恋愛にもはめ込むこともできるのだが、中でも「S」は人脈作りに役立つのではないかと思う。
面白い!!とくにSに共感します。
この時代、速さとセンスが求められるのは言うまでもなく、その上にはシンプルさが必要なんですよね。(←小難しい講釈は不要ってこと)。更にめげないしつこさと、人間味溢れるスマイル。大事ですよね。
他にも「チャレンジ」「巻き込み」が入っているのがフジマキさんっぽくて好きです。
本書は若い世代に書かれた図解付きの本で、2時間もあれば読めます。(繰り返し読むことをオススメします♪)