ご自分で商売をされている方にオススメの動画があります。
おなじみTEDです。英語なので設定→字幕:日本語をオンにしてくださいね
なぜから始めよう ― 優れたリーダーはいかに行動を奮い起こさせるか | サイモン・シネック | TEDxPugetSound
サイモン・シネックさんは動画の中でこんなことを言っています。
人を動かすような偉大な指導者や組織は全て、考え、行動し、伝える力が全く同じなのです。
そしてそのやり方は他の人と正反対。
その伝え方とは「『なぜ』から始めること」です。
普通は、「何」「どうやっても」は分かっている。(伝えている)
しかし「なぜやっているか」を分かっていない(伝えていない)ことが多い、と。
「何の為にやっているのか」そして「何を信じているのか(どんな信念があるのか)」が最初にくるのが大切なんですね。
例えば、「Apple」と「Appleの競合」を比較するとこんなことが言えます。
■Appleの競合(ライバル)が作るCM
「我々のコンピュータは素晴らしく(what)
美しいデザインで簡単に使え(How)
ユーザーフレンドリー(Why)です。
ひとついかがですか?」
■AppleのCM
「我々のすることはすべて『世界を変える』という信念で行っています。(Why)
違う考え方に価値があると信じています(Why)
私達が世界を変える手段は美しくデザインされ(How)
簡単に使えて親しみやすい製品です。(What)」
確かにAppleって信念(なぜ)から始まっているから、ユーザーに響きやすく、その結果、ファンを多く獲得しているんですよね。
Apple、マーチン・ルーサー・キング、ライト兄弟…みんな同じ。最初に「なぜ」ありき。
人は「何を」ではなく、「なぜ」に動かされるということです。
自分が提供するものを必要とする人とビジネスをするのではなく、自分の信念を信じる人とビジネスをするよう目指すべきです。
うーむ。私も、私の信念を理解してくださる方とビジネスパートナーになりたいし、お客さんになってほしい。
この動画を観終えてから、「アマゾンエフェクト」という本を読みました。
著者の鈴木康弘さんがソフトバンクの孫さんと出会うシーンが出てきます。
「ソフトバンクの孫さんに会ってみないか」
知人にそう誘われたのは、 シンガポールに駐在して一年半ほどたって、一時帰国した折のことでした。東京・人形町の今半本店の中の鉄板焼のお店に就職に出かけると、そこにいたのはまさしく、ソフトバンクの創業者で社長の孫正義さんでした。
「情報革命で人々を幸せにする。ぼくがやりたいことは、このひと言に集約されます」
孫さんは初対面のわたしに向かって、自分が目指す情報革命について、肉を食べるのも忘れ、こちらが圧倒されるほどの勢いでひたすら話まくりました。
~中略~
二人で坂本龍馬や幕末の志士たちについて語り合って意気投合し、一時間があっというまに過ぎました。
「じゃあ一緒に頑張ろう」
そう言って孫さんは手を差し出しました。面接に行ったわけではないのに、私は迷わずその手を強く握っていました。
まさに「信念」である「なぜ」の部分から始まっていますね。
このパワーみなぎるエピソードが素敵だなと思うと共に、私も、この「なぜ」の部分にもっともっとこだわってゆこう、と心に強く思いました。
アマゾンエフェクトは、これからAmazonがどう進化してゆくのか、それによって世の中の構造がどう変化してゆくのか、が綴られている本です。「Amazonっていろいろ買えて便利だよね」という認識だけの方は是非ご一読を。Amazonをみる目が変わってきますよ。