福岡は昨日(2019/03/29)、桜が満開になったそうです。
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美しい桜を見るとなんだかソワソワします…。この落ち着かない感じは昔の人々も同じなんですね。
平安末期の歌人・西行(1118~1190)に、次のような歌があります。
【春風の花を散らすと見る夢は 覚めても胸のさわぐなりけり】
この「花=桜」が胸のさわぎと結びつく感覚は、多くの日本人が今も共有しているものだと思います。その感覚はとても古く、西行の背景には『百人一首』に残る紀友則の歌があります。
【ひさかたのひかりのどけき春の日に しづ心なく花の散るらむ】
穏やかな春の日に桜だけがせわしなく散っているという、ちょっと生き急ぐような感じが、これらの歌には共通しています。
(「日本人は何を考えてきたのか」 齋藤孝・著)
満開の桜も、これから散ってゆく桜も、その姿はとても美しい。春独特の、胸に迫ってくる「ざわつき感」がなんとも言えず好きなんです😍
しばらくはこのソワソワする春を楽しみます🌸