朝起きてから夜寝るまで、私達の頭の中には様々な情動や思考が浮かんできます。
「うわ、めっちゃ雨が降ってる。髪がボサボサになるからイヤ~。憂鬱…」
「マンションの玄関前にゴミが落ちてる。誰が捨てたの?腹立つわ~」
「同じチームの○○さんが締め切りを守ってくれない。チームの和を乱さないでよ。も~」
…こんな感じ。
私は、このようなを感情を上手く処理できず、いつまでもいつまでも引きずるタイプでした。
「マイナスの感情を持ってはダメ!さぁ明るくいこう」
「気にしない。気にしない」
なんてつぶやきつつ、ずっと心に感情を残しているタイプです。(元ポジティブ教。すごく疲れるタイプです。笑)
しかし、この本に出てくる考え方を知って実行してみたら、思考を即座に処理できるようになり、心がとても軽くなりました。(まだまだトレーニング中ですけどね♪)
すべての仕事がやりたいことに変わる―成功をつかむ脳機能メソッド40 苫米地英人 著
思考をラベリングするとは
著者の苫米地博士は「自分自身の情動や思考、あるいは目の前の仕事などに対して、『ゴールの達成と関係があるか、ないか』という視点で重要度を評価してみることは、とても大切」と言います。
ラベリングすることは「ゴール達成に向かう有効なトレーニング」です。(「ゴール」に関しては、また苫米地博士独自の考えがあるのですが、それはまた別の機会に…)
ラベリングするのは以下の3つです。
自分の体験したことや目の前で起きていることに関して、次の3つのラベリングを行ってみましょう
T(true=真実) =自分のゴールに関係があること
Nil(値がない)=自分のゴールに関係がないこと
D (delusion=雑念)=雑念や感情的なこと
いきなり英語が出てきて難しそうですが、要は「自分のゴールに関係ある or なし」と「その他の雑念」に分ける、ということです。
このトレーニングで重要なのは「ゴールの達成と関係があるか・ないか」を客観的に判断することによって、自分の過去の評価関数の外に出てみる、ということです。
実はこの「何が重要で、何が重要ではないか」という評価関数こそ、あなたの「自我」そのものです。その自我の外側から評価してみるトレーニングがこの3つのラベリングなのです。
「T」と「Nil」を評価するには当然ながらゴールが設定され、それに対して「今あるべき現在」を想定している必要があります。
当たり前ですが、「自分はこうある」というものがなければ、目の前の事象が「自分にとって関係あるのか無いのか」は判断できません。
例えば「起業して社長になる」というゴールがあり、そのために「起業に向かって準備をしていなければならない」と想定しているとします。
ですが現状では、まだサラリーマンとして働いている。
この時に自分の今やっている仕事が起業後にも役立つと思えば「T」、 思わなければ「Nil」です。
直接の役には立たないが、起業資金を稼いでいるというのも「T」です。
善悪の判断ではありません。自分にとって関係があるのかないのか。
そこに「D」 が出てきたら、それはあなたの過去の評価関数に縛られているということです。
例えば、自分は真面目に働いているのに、同僚がダラけていて腹が立った、というのは「D」です。
仮に、あなたが起業した際に彼を誘うつもりなら、そんな勤務態度では困るから「T」だということも成り立ちますが、そうでなければ腹を立てる必要はない。つまり、腹が立ったというのは雑念です。
トレーニングを行うと、いかに日々、雑念にとらわれているかに気づくことができるでしょう。
はい。そのとおりで、私は多くのD(雑念)に囚われ、いちいち腹を立てたり落ち込んだりしていました。逆にTが少ないことにも気づきました。
このように仕事や出来事にラベリングしていって、最終的には「T」 だけ残るのが理想です
まずはこのラベリングすることを忘れずに。そして「Nil」や「D」とラベリングされたものは、さっさと切り捨て、「T」だけに集中できるようになりたいです。